TKKの二つのセミナーに参加する
ひとつはOrlicz-Sobolev容量に関する話
容量と和訳するより、キャパシティーといった方がわかりやすいかも
ちょっと忘れてしまったが、キャパシティーは数学の世界では複雑な境界での調和関数の大域正則性に関係しており
フィンランドではこれらの結果の熱方程式への拡張が流行っている
それにしても、この研究を別方向から考える日が来るとは思いもしなかった
そのあとは、変動指数Laplacianの(たしか楕円型)正則性評価の話
各点において、指数が変化する非線形作用素の調和関数の解析だったはず
ノートを確認しないと内容が。。。
そんなセミナーを聞いてて、とても感じたこと
TKKでは、「数学のための数学」が許される空気がある
Orlicz-Sobolev容量や変動指数Laplacianは、どちらかというと、数学的興味からの問題であり
なにかの応用の視点を持っているわけではない(とおもう)
実際に、講演者は応用に関する議論をしてない
私はこういう空気が好きである
純粋に数学的な興味から出てきた問題を考えて解くという姿勢が好きなのである
非線形解析学には、応用を考えながら研究すべきという意見もあるかもしれないが
そういう姿勢を持たない研究者がいてもいいも思う
というより、数学の非専門家が数学の専門家とコミュニケートするときに
非専門家は専門家に何を期待してるだろうかと考えたとき
逆に非専門家から数学わかったふりしてでかい態度とられるとむっとくるだろうし
逆もまたしかりだと思う
もちろん、細分化しすぎている問題点もあるから、いろんな分野の融合も大事だけど
私は、数学のための数学を進めていきたいなぁと思った
ただし、流行っていない研究はお金をとりにくいという現実もある
研究費は何だかんだで国からもらうことが多いため
評価する国の主観(客観が理想であるが、人間である以上、主観が入らないことはあり得ない)によって配分が左右される
そことのバランスをとらないといけないこともまた事実
そんなわけで、研究はその地域の流行りに左右されてしまうことが多々あったりする
なんだか日記というよりも、論説文みたいになってしまった。。。
2011年10月10日月曜日
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